パチンコ傾斜の規制

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パチンコ遊技機の傾斜について

パチンコ遊技台の傾斜とは、遊技台を設置する際の「ネカセ」と呼ばれる設置角度です。

ネカセ=「寝かせ」で分かるように遊技台を垂直より奥に倒す形で設置します。

逆に寝かせている遊技台を手前に起こして行くこと「オコシと言います。

パチンコ遊技機傾斜の規定

パチンコ台を設置する際につける傾斜は0度から1度までの範囲で認められています。

一般的に4分5厘の傾斜を付けることが多く、遊技台の上部を奥へ13~14mm入れた状態で取付ける状態を示します。

傾斜の測定基準

パチンコ台の高さは約809mmとなり、1分傾くと上点と下点の距離が3.03mmとなります。

従って、

4分5厘 ⇒ 3.03×4.5=13.635mm

3分5厘 ⇒ 3.03×3.5=10.605mm

3 分0厘 ⇒ 3.03×3.0=9.09mm

となります。

これを角度計算で表すと、

4分5厘 DEGREES(角度)(ATAN(809/13.63)=89.03442で内角は約89.03度

つまり、0.97度寝ていることになります。

なお、

3分5厘では、0.75度

3分では、0.64度

となるので、規定となる1度の傾斜では、4分5厘が許容範囲となることが分かります。

傾斜が及ぼす影響

一般的に「ネカセ」の傾斜をつける事により球はガラス面側では無く、盤面側を通ることになります。

つまり、ネカセの大きい傾斜では、玉の流れが緩やかになり命釘に絡み易くなり、ステージからのスタート入賞も入り易くなります。

なお、命釘は根元が狭く先端が広いのが一般的となり、台を起こす事により、ガラス面側を通る遊技球は盤面側を通る遊技球よりも賞球口や始動口へ入る確率が高くなります。

逆に渡りなどでガラス面側を通る球は釘間から落ちて始動口に届く前に死に球となる確率が高くなり、ステージ上での落下速度も早くスタート入賞が入り悪くなります。

パチンコを遊技していると玉がガラスに当たっているような音を聞いた事があるかと思いますが、これはオコシすぎた事で玉が実際にガラスにあたっているのです

傾斜の重要性

記で説明したように傾斜による球の流れでスタートに影響があることが分かります。

近年では風営法での未承認変更に該当する「釘調整」の規制も厳しく、今後は傾斜の重要性が問われます。

機種特性により傾斜を変える

海物語のようにステージからのスタート入賞が多い機種は傾斜を寝かせるとスタートが高くなります。

また、ステージのない機種では傾斜を起こすことで命釘幅は先端部が広くなるので、スタート入賞が高くなります。

このように傾斜では、単に3分にすればスタートが下がると言う訳ではありません。

交換率や機種特性を見極めた上で、しっかりと傾斜角度を定めることが必要となります。

実際に傾斜を測る方法

ホームセンターなどでも傾斜測定器は購入出来ますが、ガチの測定器を店内に持ち込めば目立ちますし出禁になるでしょう(笑)

100円均一などで小型の傾斜測定器もありますし、100円ライターを当ててオイルの傾きで傾斜を見ることも可能です。

入替大工を入れているホールなどは、多台数を早く打ちつけ様とするので結構傾斜が狂っていたりすることも多いです。

基準としては、3分~4分5厘くらいで合わせるホールが多いですが、2分などにするホールもあるので要注意です。

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