パチンコ店を営む上で、遊技機販売企業となる販売メーカーとの取引は切っても切れぬ付き合いです。
これは、パチンコ業界での需要と供給の関係が販売メーカーとホールに限定されているからと言えるでしょう。
パチンコ店を運営する上で必要不可欠な遊技機・・
しかし、この様な親密な関係であるホールとメーカーであっても必ずしもニーズに合った遊技機が導入される訳ではありません。
なぜならば、メーカーサイドが自社の販売数を増やすために不当な方法で販売を行っていることが影響しているからと言えるでしょう。
メーカーが行う不公平な取引方法
パチンコメーカーがホールに遊技機を販売するために様々な手法が行われます。
それでは、どのような販売方法があるのか解説していきます。
遊技機の抱き合わせ販売
抱き合わせ販売とは?
人気機種と不人気遊技機をセットとして販売する商法です。
パチンコメーカーが開発する遊技機は数多く発売されますが、ヒット機種としてホールに長期残る機種は一握りです。
例として、三洋「海物語」、北電子「ジャグラー」、サミー「北斗の拳」、サンセイ「牙狼」、京楽「必殺仕事人」、大都「押忍!番長」など、人気を集めた機種はシリーズ化されることが多く、各メーカー共に自社の看板機種として新作が発売されます。
ホール側としても、ユーザーに受け入れられるか分からない機種を導入するより、実績のある機種を導入したいと考えるため、人気コンテンツの発売が予定されると受注が殺到します。
このようなホール側の心理を逆手に取り、人気機種を導入するには同時期に発売される不人気機種を購入することを条件とした販売方法が行なわれます。あくまで例えであり上に挙げているメーカーが機歴販売をしていると言っている訳ではありません(笑)
尚、抱き合わせ商法は独禁法(私的取引の禁止及び公正取引の確保に関する法律)の2条9項に定義される不公平な取引方法に該当する行為であり、全日遊連よりも、この様な販売を行わないように各メーカーに通告を行っています。
遊技機の機歴販売
機歴販売とは?
将来発売する人気機種を購入する条件として、それまでに発売される不人気遊技機を購入した機歴を作る商法です。
抱き合わせ販売同様に各メーカーが抱える看板機種の発売を匂わせ、それまでに発売される不人気機種を購入した機歴を優先に看板機種の導入を確約すると持ちかける商法です。
抱き合わせ販売では、セットとして明確な販売方法となるが、機歴販売では発売が不確定な機種のために不要な遊技機の購入を強いられることになります。
名目としては、メーカー側が取引の多いホールを優先するという手法ですが、明確に「人気機種を導入するためには、この機種とこの機種を導入して下さい。」など、抱き合わせ販売として話を持ちかける手口が多く見られるのも実際によく聞く話です。
また、人気機種の導入の条件として、そのメーカーのホールコンピューターや島設備を導入する様に持ち掛ける話も、あったとか、、なかったとか、、
機歴販売においても、独禁法(私的取引の禁止及び公正取引の確保に関する法律)の2条9項に定義される不公平な取引方法に抵触するとされ、全日遊連よりも、この様な販売を行わないように各メーカーに通告を行っています。
大量導入の優先販売
大量導入優先販売とは?
人気機種を導入する為に多台数の購入を条件とした商法です。
メーカーが抱える人気機種が発売される際に何台以上と購入台数に縛りをつける商法です。
話題となる人気機種が発売される際に大量導入するホールを優先すると持ちかけ、必要以上の遊技機を購入させる手口となります。
近年では機械購入予算を削減するホールも多く、以前に比べ遊技機の売れ行きも低迷傾向にあるため、この様な販売方法は減少しましたが、全盛期の海物語では、島やBOXでの購入が最低条件であったり、必殺仕事人では1列以上の導入が条件となったと言う噂も耳にします。
抱き合わせ販売や機歴販売のように不必要な別機種の購入を強いられる訳ではありませんが、不要な台数の購入を迫られることより、この様な行為も、独禁法(私的取引の禁止及び公正取引の確保に関する法律)の2条9項に定義される不公平な取引方法に抵触するとされ、全日遊連より各メーカーに通告を行っています。
どうして遊技機の不当販売がなくならないのか?
パチンコ業界の遊技機不当販売は今に始まったことではありません。
30兆円産業と呼ばれた1995年ピークの頃から問題としてあがっており、ホール関係4団体による調査なども行わているのですが一向に改正されることないのです。
なぜでしょうか?
遊技機の有効期限問題
パチンコ遊技機には風営法による有効期限があり、家電の様に購入後は何年でも使える訳ではありません。
遊技機の有効期限は検定機として3年間、認定申請による認定機として3年間の合計6年間しか認められていません。
6年間を経過した遊技機は「みなし機」となり撤去対象となります。
また、遊技機性能の規則改正などがあれば、旧基準期は撤去対象となり、名残惜しくも撤去を強いられるケースもあります。
新しいものを求めるユーザーニーズ
車のモデルチェンジやiPhone新機種と同じですね。
新しい機種が発売されれば、流行にのってしまう集団心理のようなものです。
ヒット機種であっても後継機が発売されると稼働が落ちてしまうのも実情です。
競合他社との争奪戦
特にパチンコ店が密集している地域では新台導入による顧客流動があります。
自店舗だけ新台が入らないとなると顧客の流出は避けられません。
2010年頃にイベントなどの広告宣伝の規制が強化され、実質的に宣伝可能なパチンコ店のイベントが新台入替にのみとなったことも業界の新台依存に繋がっていると言えるでしょう。
この様に新機種導入はパチンコ店にとって欠かせない状況であるのも然ることながら、メーカーも開発費や版権、保通協の型式試験手数料うなど遊技機を発売するために莫大な費用がかかっているので販売するのに必死になるのも致し方ないのです。
一つ間違ってはいけないのは、新台開発や導入にかかる費用は遊技者であるユーザーが負担していると言うことです。
各メーカー新機種発売は半年に1回くらいにして欲しいところです。



